曲 目

海東流神楽太鼓の打法は、熱田太神楽の打法を受け継いだものといわれております。笛曲が太鼓をリードしながら左から右へ横打ちします。右手で太鼓を打ちながら、左手は撥をクルクルと回す「曲打ち」が特徴です。

神楽屋形巡行

尾張の国、蟹江の町では、尾張の殿様へ秋の実りを献上するために、お城へ向かう行列の先頭に飾り馬を仕立て、巡行を行いました。蟹江町には、江戸時代の文政年間(1818-1831年)に巡行用の神楽神輿が造られたという記録が残っております。

海東流神楽太鼓 道行き  Michiyuki

蟹江町では、秋になるとそれぞれの村々で巡行の神楽太鼓が響き渡ります。

海東流は神楽屋形を所有しておりませんので、笹神楽と座打ちによる揃い打ちを行います。子供たちはまずはじめにこの曲から習得します。

奉納太鼓

豊作を感謝し拝殿で奉納する時に打ち鳴らした笛太鼓。
奏者の右側に長胴太鼓、正面に締太鼓を配置し、左手で撥をクルクルと回しながら笛曲に合わせて演奏する曲打ちを行います。このような打法は、世界的にも珍しく「尾張の曲太鼓」と云われております。

神来舞 しぐるま  Shiguruma

お祭りで神様をお迎えする際に奉納された奉納太鼓と云われています。
私どもの演奏曲の中で一番古くから伝わる曲で、昔は獅子舞と共に奉納されたと聞いております。
私どもの保存会では、現在は太鼓と笛曲のみ伝承されています。

神送舞 あとぐるま  Atoguruma

お祭りが終わり、神様をお送りする際に奉納された奉納太鼓と云われています。
残念ながら、当時の笛曲のみ伝承されたため、宗家 月星鎮一が弟子とともに平成元年(1989年)に笛曲に合わせた太鼓を考案しました。
私どもの特徴である撥捌きの「曲打ち」(撥を回しながら打つ打法)を随所でご覧いただけます。

盛津 もりづ  Moridu

盛津とは、「津が盛える」という意味です。
津とはその昔、港をさす言葉で 『港が盛えりゃ人が来る。人集まれば市がたつ。市たつところに商いあり。商いあれば儲けあり。儲けがあれば蔵が建つ。』ということから縁起の良い曲と云われています。

四ツ節 よつぶし  Yotsubushi

秋の豊作を祝って宴会の席などで飲んで騒いで打ち鳴らした曲と云われています。
四つの節で構成され、終わりなく叩くことができる太鼓です。
私どもの保存会では、初っ切り太鼓として演奏しております。

綿よせ わたよせ  Watayose

尾張地方は、奈良時代は麻・絹織物を生産し、江戸時代は尾張縞、明治時代は毛織物など繊維産業が盛んな土地です。
この曲は、そういった地方の特色をイメージし、「綿から糸をつむぎ、つむいだ糸からはたを織る」というはた織り唄を太鼓にしたものと云われています。

日本太鼓財団 愛知県支部/愛知県太鼓連盟  合同曲

海東流神楽太鼓は、日本太鼓財団 愛知県支部/愛知県太鼓連盟に所属しています。日本太鼓財団主催の事業が愛知県で開催されるときや愛知県太鼓連盟主催の事業が開催されるときに、愛知県の加盟団体が一つになって演奏します。

叡知の祭り

平成17年(2005年)に開催された愛・地球博において、愛知県太鼓連盟(日本太鼓財団愛知県支部)の合同演奏曲として創作された創作太鼓です。